シマシマな日々

大変なこと、落ち込むこと、ちょっと悲しいこと…色々あるけど笑顔でいきたいね!

男子厨房に入る

今日のメニュー

・大根ときのこの味噌汁
・モロヘイヤと切り干し大根の白和え
・タンドリーポークをキャベツの千切りと
・ナスのフライ

週末の夕飯である。私たち夫婦と同居する主人の両親、4人で食卓を囲む。娘たちはそれぞれ自立してしまったので特に目新しい会話もなくテレビを見ながらの食事。味と栄養バランスにはある程度気を配って作っている。

いつのころからか週末の食事は夫と2人で台所に立つのが習わしになった。上のメニューなら味噌汁と和え物は私が担当。肉を焼いたり野菜を揚げたりするのは夫の仕事である。私たちが仕事で忙しい平日の夕飯はもっぱら89歳のおじいちゃんが作る。カレーや煮物といったオーソドックスなメニューからピザやフォカッチャまで。朝ごはんにとスコーンを焼いてくれることすらある。 そう、「男子厨房に入る」それが我が家なのである。

手先が器用でものづくりが好き。食べ物にはさほど興味がないが刃物が大好きでデート中でも刃物店があれば必ず寄って包丁など眺めて過ごす。結婚前の夫である。なんというポテンシャル!「これは料理に向いているに違いない」と思っていた。料理嫌いな母親に育てられたお蔭で下手に「おふくろの味」など無かったのも気に入った。私流の食や料理との付き合い方に習ってもらえると思ったからだ。結婚して初めてのクリスマスと誕生日にはそれぞれ出刃包丁と刺身包丁をプレゼントした。夫にとっても私にとっても素晴らしいプレゼントだったと思う。今でも大切に使っているその包丁たちは夫が釣ってきたアジやサバを手早く捌いたり素人とは思えない刺し盛を作ったりするのに大変重宝している。

結婚を意識するようになり始めて夫の家に遊びに行ったとき、父親(今は義理の父)は洗濯物を取り込んでいた。「決めた!この家と結婚だ!!」直感的に思ったその場面は今も忘れない。友人が遊びに来ると私の実家では父は床の間の前に陣取り「まぁ、ゆっくりしていきなさい」「お母さん、何か美味しいものだして」みたいな感じだった。そんな私にとって洗濯物を取り込む父親の姿は衝撃的であり「一生、自分で仕事をして生きていきたい。家庭をもっても大丈夫だろうか」と思い悩む30歳すぎの女性にとって素晴らしい光景でもあった。

結婚30年を迎えた今も厨房に入る夫と義父に何かと支えられる日々。
皆さんの結婚の決めては何ですか?「男子厨房に入る」おすすめですよ(^^♪